乳児用液体ミルク、商品化へ前進 災害時活用やイクメン増に期待
日本ではまだ認知されてないため、海外からの支援があっても使われないという。
加藤勝信厚生労働相は7日の記者会見で、乳児用液体ミルクの製造、販売を可能にする規格基準を定めた省令が8日に施行されると明らかにした。基準がないために流通していなかったが、今後は企業が商品化できるようになる。加藤氏は「調乳せずにそのまま飲めるため災害時にも有用だ。一日も早く流通するよう、事業者の積極的な取り組みを期待したい」と話した。製造ラインの調整など企業側の準備が必要なため、実際に流通するまでには時間がかかりそうだ。液体ミルクは海外で広く利用されている。政府は2016年の熊本地震をきっかけに国内での流通に向け検討してきた。